お仕事

書籍「発達障害&グレーゾーンの子への接し方・育て方」の表紙と本文イラストを描きました

発達障害の子供を支援するイラスト お仕事

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お仕事の概要

 大和出版様からご依頼をいただきました。
今回は、書籍の本文イラストとして70点近くのモノクロカットです。そのうち何点かはカラーにして表紙にも使っていただけるとのことでした。
初めての1冊まるまるイラストを担当する機会を頂けて、本当に感謝です。

制作のアプローチ

 さて題名の通り、本書は発達障害やグレーゾーンのお子様への支援のアイデアやヒントがわかりすくの章に分けて解説されています。著者は実際に多くの支援の現場にお立ちになり、またご自身も当事者である前田智行先生、ということでとても説得力のある内容となっています。

 その章の扉絵を描いていくのが今回のお仕事です。
どういったイラストを描くのかは編集様の方から明確な文章でご指示いただいておりましたので、私はそこからイメージを膨らませていきました。

 読者の方がパっと見ただけで、章の大まかな内容がスッと入ってくるイラストを目指しました。
 また、支援について悩みを持っていらっしゃる方の気持ちに寄り添うような、優しさや暖かさを出したかったので、指示にはなかったのですがペットの犬や猫も登場させました。
 家族や先生、周囲の人たちみんなが子供の成長を見守っている、そんなイメージです。

 さらに、お子さんの幼児期から小学校、そして思春期に至るあらゆるステージでの『困った』が登場するのですが、男の子、女の子、それぞれ一人ずつキャラクターを決めて、その子たちの成長を追うような形にしました。
 初めの頃の章では指差ししていたような小さな子が、成長して勉強に悩んだり、人を好きになったりしていきます。描いていて「がんばれ」と思わずにはいられませんでした。

最初に制作したキャラクター設定

完成して

 出版社様より見本をいただきました。
こうして美しく製本されたものを見ると感無量です。
前田先生、大和出版様、誠にありがとうございました。

 私にも現在高校生の子供がいます。
子供の成長についてはずいぶん悩んだり、周囲に相談したりしました。
決して人様に自慢できるような子育てではないですが、これらの経験で分かったことは、子供は言葉がけや環境を変えることで、どんどんいい方向へ成長してくのだということです。そして親も一緒に成長してくのです。
 その子が本来持っている「よいところ」を見つけて伸ばしてあげる、そういう子育てができたらいいですよね。
 私もまだまだこれから子育てで乗り越えることは沢山あると思いますが、子供が自分の翼で巣立っていくまで、一緒に成長しようと思います。

 本書は発達障害やグレーゾーンと診断されているお子様について書かれていますが、健常のお子様の子育ての悩みにも役立つのではないかな、と思います。
ぜひ気軽にお手に取って頂けてたら嬉しいです。